ダイヤルHの映画情報 5月1号           

「青春18x2 君へと続く道」 18歳の台湾の青年が、旅に来た年上の日本女性と知り合う。互いに惹かれ合うが、女性は故郷に帰る。 その18年後 青年はその女性に逢いに来日するが、、、、。簡単に書くと青春時代の恋についての話ではあるが、そこが映画。何とも言えないノスタルジックで想い出深い作品になっていた。キーワードが、スケッチブック、ミスチル、映画「LOVE LETTER」等々。今年一番の映画!! 是非観て欲しい映画だ。  評価 4.5/

 「異人たち」 この題名で邦画「異人たちとの夏」(‘88を思い出した人はいるかな?  そう同じ原作からの映画で、その作者は昨年亡くなった山田太一氏。30年以上の時を経て、ロンドンを舞台に二人の男性が辿る軌跡を描いている。 評価 2.5/5

「変な家」この邦画は公開以来週末4週連続で第1位を記録していて、興行収入が41憶円を超えている。またネットや原作本も話題になっている。観客も若いカップルだけでなく、幼子を連れたヤングママもいた。このおどろしい内容が受けているのが解らなかった。評価 2/5

 「あまろっく」 一方尼崎を舞台にしたこの映画はマイナーな公開だ。私が観にいった時は我々だけしかいなかった。でもこの奇妙な親子関係のホームコメディ 大変面白かった。 『私の好みの映画はヒットしない』のジンクスありか?!       評価4/5

 「オスカー・ピーターソン」 この名を知っている人はどのくらいいるだろうか? 一世を風靡した黒人のジャズピアニストで、私も大好きなミュージシャンだ。彼の人生をみせてくれるドキュメンタリー。前月末広島で1週間ひっそりと公開された。 評価3/5

「オッペンハイマー」 今年のアカデミー賞において、作品賞ほか7部門を制した問題作。この天才科学者の名前は以前から知っていたが、彼の科学者としての道程と原爆開発までを最初の2時間で描き、後半の1時間はそのせいもあって、人として苦悩する様子を見せている。必見の映画だ。評価 4/5

 「パスト ライブス/再会」 この映画もアカデミー賞作品賞候補10本の中に入っていた。韓国人男女の不思議な恋(?)の話。同級生で36歳の現在での再会と、その前に12歳での別れ、24歳でのネットでの出会いを交えて、人の縁(イニョン)と題名の『前世』を問っている。低予算ながら見ごたえのある映画だった。 評価3/5

 「アイアンクロー」 このタイトルからは、196070年代に活躍したプロレスラー:フィリッツ・フォン・エリックを思い出す。映画はその一家を描いている。話の中心は一番上のケヴィンで、彼のレスラー人生と恋の話を交えて、家族の悲劇を実話に沿って描いている。知らないエピソードもあった。   評価 3.5/5

「デューン 砂の惑星 PART2  題名のようにシリーズの第2作目。前作では砂の惑星の支配者アトレイデス家が、宇宙の征服を狙っているハルコンネン家の奇襲に遭い、ほとんどの者が死んでしまう。第2部では、砂漠に逃れた若いポール・アトレイデスとその母が、砂漠の民フレメンの力を借りて、その復讐を果たすまでを描いている。次は宇宙連合との全面戦争だ。圧倒的なスケール感で、大きなスクリーンで観て満足だった。 評価 3.5/5

 FLY! フライ!」 アメリカのアニメ映画。それまで渡りをしてこなかったカモの一家5羽が、アメリカ北部からジャマイカまでの3,000kmを飛ぶ話。日本語吹き替え版で楽しく観られた。ファミリー向け。評価2.5/5

 「四月になれば彼女は」 ベストセラー小説の映画化。若い精神科医(佐藤 健)が主人公。彼には結婚間近の女性(長澤まさみ)がいたが、突然失踪してしまう。彼女を捜しながら、過去に付き合った女性(森 七菜)のことを思い出している時、その二人に接点があることが解る。綺麗な外国の風景とある種のなぞ解きの要素のあるミステリーラブストーリー。私はあまりノレナカッタ。 評価2.5/5

「デューン 砂の惑星 PART2  題名のようにシリーズの第2作目。前作では砂の惑星の支配者アトレイデス家が、宇宙の征服を狙っているハルコンネン家の奇襲に遭い、ほとんどの者が死んでしまう。第2部では、砂漠に逃れた若いポール・アトレイデスとその母が、砂漠の民フレメンの力を借りて、その復讐を果たすまでを描いている。次は宇宙連合との全面戦争だ。圧倒的なスケール感で、大きなスクリーンで観て満足だった。 評価 3.5/5

 FLY! フライ!」 アメリカのアニメ映画。それまで渡りをしてこなかったカモの一家5羽が、アメリカ北部からジャマイカまでの3,000kmを飛ぶ話。日本語吹き替え版で楽しく観られた。ファミリー向け。評価2.5/5

 「四月になれば彼女は」 ベストセラー小説の映画化。若い精神科医(佐藤 健)が主人公。彼には結婚間近の女性(長澤まさみ)がいたが、突然失踪してしまう。彼女を捜しながら、過去に付き合った女性(森 七菜)のことを思い出している時、その二人に接点があることが解る。綺麗な外国の風景とある種のなぞ解きの要素のあるミステリーラブストーリー。私はあまりノレナカッタ。 評価2.5/5

52ヘルツのクジラたち」 本屋大賞を獲った原作本の実写版。細部まで本に忠実に撮ってある。内容を知っているせいで、映画ではそれほど感情移入ができなかったのかな。俳優も皆頑張っていたが、原作を超えてなかった。 残念。 評価3/5

 「コットンテール」 新作邦画。題名は映画の中で説明されている。若年性認知症の妻を失った作家である夫(リリー・フランキー)が、妻の遺言「ウィンダミア湖に散骨して欲しい」旨を実行するために、不仲の息子一家とイギリスに行く。途中、迷子になってロードムービー的になるのが実に良かった。家族の再生と人の生きる意味をそっと教えてくれた。 評価3.5/5

 「瞳をとじて」 スペイン映画。監督ビクトル・エリセは実に31年ぶりに長編映画を撮ったことで話題になっている。とある映画の撮影中、主人公の俳優が失踪する。22年後、その映画の監督だった男が、テレビ番組を通じて彼をみつけ、再会するが、、、。シンプルはストーリーだが、その249の中に人生が詰まっていた。 評価 3/5

「ネクスト・ゴール・ウィンズ」 『次のゴールで勝つぞ』か。実話に基づく話。サッカーのワールドカップ予選において、1勝どころか1点もいまだ挙げてなかったアメリカ領サモアのチームの話。2014年新しくコーチを雇って、W杯予選でトンガと戦う。その結果は、、、、。よくできたスポーツコメディだった。評価 3/5

 「マダム・ウェブ」 『ウェブ』は蜘蛛の巣のこと。主人公はキャシー・ウェブ30歳、救命士をしている。2000年のニューヨークが舞台。ある事故で自分の隠された予知能力に目覚めた彼女が、3人の少女の命を救うべき活躍するストーリー。マーベルコミックスからのヒロインもの。 評価3/5

 「アーガイル」 ベストセラー小説家の女性が主人公。彼女の書いたスパイ小説が実際に存在するスパイ組織を刺激して、彼女の命が狙われる。彼女は、その現実と空想の狭間で混乱するが、実はその裏に本質的なことが隠されていた。後半印象が変わるのがユニークだった。この映画は、サスペンス&アクションコメディだった。「アーガイル」は本のヒーローの名前。評価3/5

「身代わり忠臣蔵」 題名の如く、よく知られている赤穂浪士の一件を面白く代えた喜劇。松ノ廊下で斬られた吉良上野介がその後、死んでしまう。吉良家でも御家存続のために、弟を身代わりとして立てる。その彼が吉原で大石内蔵助と知己を得て、思わぬ方向に、、、。史実を変えずに作った脚本は良かったが、、、。評価2.5/5

 「ナイアド〜その決意は海を超える〜」 事実に基づく話。マラソンスイマーを引退した女性 ダイアナ・ナイアド60代になって、30年前にできなかったフロリダ海峡を横断する挑戦を再開する。3度の失敗を糧に、計5回目に成功。ダイアナと彼女を支えたボニーならびにクルーのメンバーに感動した。それを演じた俳優たちにも乾杯!  評価4/5

 「落下の解剖学」 フランス映画で、昨年のカンヌ国際映画祭でパルムドールを、今年のアカデミー賞でも作品賞や主演女優賞などにノミネートされている問題作。話はシンプル。雪山の山荘で男が転落死して、その妻に殺人容疑がかかる。唯一の証人は視覚障害のある11歳の息子だった。裁判になるが、これは「事故」か 「自殺」か 「殺人」か? 台詞が多かったし、232は長かった。邦題も直訳ながら良いとは言えないなあ。  評価2.5/5

「哀れなるものたち」 原題はPoor Things。「もの」は「物」であって「人」ではない?!ストーリーは天才外科医の手により不幸な死から蘇った若い女性が、世界を知るための冒険の旅を通じて成長していく というものだが、実際に観た印象は全く違っていた。一言でいうと「エログロナンセンス」の極みだった。これが今年のアカデミー賞で11部門ノミネートとは?!   評価3/ 5

 「カラーパープル」 新作洋画だが、どこかで聞いた? と思う人はエライ! s・スピルバーグ監督が1985年に制作した映画のミュージカル版。その間に舞台ミュージカルとして成功している。舞台の俳優を使っての映画で、1907年から40年に渡って一人の黒人女性の半生をダイナミックに見せている。ラストは涙がにじんだ。 評価4/

 「夜明けのすべて」 新作邦画。瀬尾まいこの原作を脚色しての映画化。原作と同じテイストが味わえ、静かな感動を呼ぶ。心や体に不調を抱いている若い男女が、同じ職場で出会い、周囲の人々に支えられながら、ささやかに生きていく様を優しく描いていた。これは恋愛ドラマではなく、人間ドラマだ。 評価 4/

 

 

「ある閉ざされた雪の山荘で」 東野圭吾原作のミステリー小説の映画化。彼の作品はこれまでも数多く映画になっているが、この映画も(?!)成功したとは言えない出来だった。殺人事件も結局茶番劇? 原作を読んた時には納得の面白さだったろうに、、、残念。 評価2/5

 「枯れ葉」 フィンランドの異色監督アキ・カウリスマキの6年ぶりの新作。相変わらずの無表情の男女による貧しい物語。但し、ハマると不思議な感覚で気に入るのだ。希望のない未来にも一筋の光明を感じる。121と短いのも良い。冒頭 ラジオから♪こきりこの歌♪が流れ、最後はシャンソンの♪枯れ葉♪だった。 評価 3/5

 「ファースト・カウ」 西部開拓時代に初めて西部に来た乳牛がキーになっている。一攫千金を夢見てオレゴン州まで流れて来た二人の男の商売と運命を静かに描いている。一人の男は中国系で、そこにはネイティブアメリカンも多くいた。 評価 2.5/5

「ポトフ 美食家と料理人」 フランス映画。邦題のように19世紀末のフランスの片田舎で、おいしい料理を作っている男女の話。二人が料理を作る忙しさから始まる。グルメ通の男性たちと食を楽しんでいる。後半二人は結婚するが、、、。料理の楽しさと奥深さを見せてくれた。評価3/5

 「アクアマン 失われた王国」 DCコミックスからのキャラクターによる第2弾。CGを駆使して大金をかけての映画。海のシーンが多いが、その画面の美しさを劇場のスクリーンで満喫できた。内容云々よりも、いかにものハリウッド映画を楽しめた。評価 3/5

 「サン・セバスチャンへ、ようこそ」 いまセクハラで映画を撮れなくなったウディ・アレン監督の最後の(?)映画。アメリカ人の壮年夫婦がスペインの「サン・セバスチャン映画祭」に行く。映画関係の仕事をしている妻に同行して、主人公の男が付いて。そこで起こった出来事を見せてくれるのだが、、。92分と短くても寝てしまった。残念。評価2/5

「市子」 年末から上映している。同棲している男から婚姻届けのことを言われて涙した主人公の市子(杉咲 花)。だが次の日、突然失踪してしまう。また同時期、山奥で身元不明の白骨死体が発見された。捜索届を出した若者は刑事と共に市子の行方を捜すが、、、、。サスペンスタッチが緊張感を増し、最後まで楽しめた。評価3.5/5

 「花腐し」『ハナクタシ』と読む。 心中した男女のそれぞれの通夜から始まる。死亡した女性は売れない女優で、死んだ男ではない同棲していた男(綾野 剛)が主人公。彼はピンク映画の監督だった。その彼が家賃滞納していて、別のアパートに住む男を追い出すように諭され、そこに居座っていた男(柄本 佑)と話すようになる。二人が別々の時期に愛した女は、その心中した同じ女優だった。現在をモノクロ、過去をカラーで撮っている。ユニークな作品だった。評価3.5/5

 「カラオケ行こ!」 若いヤクザ(綾野 剛)が高校の合唱大会で注目した高3の少年をカラオケに誘い、合唱指導を頼むという話。環境の違う二人の関係が興味深かった。青年コミックが原作。評価2.5/5

優がある時映画プロデューサーの射殺死体を発見する。友人の女性弁護士と相談して、自分が犯人として裁判に懸けられる。正当防衛として無罪を勝ち取り、その後二人はそれぞれ有名になり仕事も増える。そんな時に真犯人のベテランの舞台女優が登場して、カオス的になるブラックコメディ。いかにもフランス的。 評価 3/5

 「映画 窓ぎわのトットちゃん」 40年前にベストセラーになった黒柳徹子女史の同名エッセイのアニメ映画化。「なぜ いま?」と「誰をターゲットに?」の疑問が沸いた。きっちりと作ってあるが、やはり2時間は長かった。 評価 2.5/5

 「怪物の木こり」 『ミステリー大賞』を2019年に獲得した原作の映画化。オドロオドロしい絵本とカーチェイスから始まる。絵本のキャラクターそのものの怪人が主人公のサイコパスなイケメンの弁護士を襲う。猟奇殺人事件の裏に20年以上前のおぞましい事件があった。予想を超えるなぞ解きだったが、いまいちスッキリしなかったのが残念。 評価3.5/

「ナポレオン」 我々の知っている史実の彼の半生を妻と主に描いた大作。いくつかの戦いが迫力満点で見られる。やはり大きなスクリーンならではだ。ジョセフィーヌとの出会いから結婚、そして別れまでも丁寧にみせてくれた。満足の238だった。 評価 2.5/5

 「ほかげ」 いま注目の趣里さんを主人公にしたドラマ。戦争直後の東京の殺伐とした中で、逞しく生きている者たちを描いている。主要な配役にもあえ名前はなかった。少年の眼が印象深かった。 評価 2.5/5

 「クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル トラヴェリング・バンド」 かつて一世を風靡したロックグループCCR1970年のヨーロッパツアーの様子とロンドンでのコンサートを記録した映画。5年弱の活動で、いまは知らない人も多いようだ。観客も青春時代だった60歳以上のようだった。評価2.5/5

 「私はモーリーン・カーニー 正義を殺すのは誰?」 10年前にフランスで実際に起きた事件を扱ったドラマ。巨大企業の労働組合の代表の女性モーリーンが主人公。彼女がある日自宅で襲われる。被害者だった彼女を調査していくうちに、自作自演とされ加害者扱いされる。そんな彼女を救ったのは夫と仲間だった。 評価3/5

「首」 北野武 脚本・監督・編集&出演による時代劇。彼の役は羽柴秀吉。戦国武将たちの闘いと思惑などが交差して、従来の史実を超えての破天荒な面白さがあった。「首」が沢山飛ぶなど随所にブラックなユーモアもあり、コントを見ているようでもあった。私は興味深く観た。

評価 3.5/5

 「悪は存在しない」 新作邦画。話題の濵口竜介監督作品。日本公開は来年4月だが、ジャパンプレミアとして「広島国際映画祭」で観た。感想や評価はなかなか難しい。ただ題名にこだわりがある者としては、このタイトルの真意が計り知れなかった。 

 「バカ塗りの娘」 題名に「バカ」が付いてインパクトがあるが、これは映画の冒頭で説明されたように「津軽」漆器で、馬鹿丁寧に何度も漆を塗り重ねることを指している。父の漆器の仕事を手伝っていた娘が、飛躍をみせて世界に飛び出すストーリー。なぜかイマイチノレなかった。評価 2.5/5